親知らず抜歯治療
- 親知らずが生えていて痛みがある
- 親知らずが埋まっていて痛みがある
- 親知らずが斜めに生えている
- 親知らずの隣の歯がむし歯になっている
- 親知らずの周辺の歯ぐきが腫れている
このようなお悩みをお持ちの方は、親知らずの抜歯をおすすめします。
おすすめできない場合もございます。
抜く必要がない「親知らず」もあります
親知らずは、痛みがあったり、虫歯だったり、ほかの歯や口腔内に悪影響をおよぼしそうな場合は、ほとんど抜歯が選択されます。しかしこのような場合は親知らずを抜く必要はありません。
- 正しく生えていて、ブラッシングも問題なくできる
- 完全に骨の中に埋まっていて今後も問題を起こしそうもない
- 矯正や歯牙移植に利用できそうな場合
- ブリッジ治療の支台歯として利用できる
”智歯”(ちし)と呼ばれ正中から数えて8番目の歯で、下顎第三大臼歯、上顎第三大臼歯のこと。
親知らずは4本すべてある方もいれば、埋まったまま生えてこない方、先天的にない(欠如している)方もいます。親知らずが欠如している方は少なくなく、現代の日本人の親知らずが生えそろう割合は、約40%程度と言われています。
顎の縮小に伴い、生える順番が最後である親知らずのための十分なスペースがなくなり、さまざまな問題を引き起こします。
抜歯をしないで放置するとどうなる?
親知らずの周囲に炎症がある状態で放置すると、炎症が広範囲に広がる顎骨周囲炎を生じます。この状態は、顔面の腫脹、開口障害、嚥下障害、摂食障害などの症状を生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。腫脹が咽頭周囲に波及し気道が閉塞すると呼吸困難になり生命に関わる重篤な症状となる場合があります。治療は抗生物質の内服だけではなく、入院して点滴による治療となる場合があります。また、炎症のある状態を繰り返すと、炎症が骨の中に及ぶ骨髄炎という状態になることがあります。この状態は難治性で、治療に苦慮することがあります。このような状態にならないために早めの受診をお勧めします。
親知らず周囲の歯肉に表面麻酔を塗布して局所麻酔時の痛みを極力軽減します。
親知らず周囲の歯肉に局所麻酔を行います。
親知らずが歯肉で覆われている場合、必要に応じて最小限に歯肉を切開し、親知らずを明示します。
親知らずを抜歯します。
※歯が横向きや斜めに生えている場合は、歯を削って小さくする必要があります。
抜歯した穴から感染等が起こらないように残った不良な肉芽組織を取り除きます。
通常、怪我をして血管が破れると、その血管の穴を埋めるために血液中の凝固因子が刺激されてフィブリンという物質が形成され、
傷口をふさいで出血を止め傷の治りを促進します。この働きの効果を高めて歯科に応用したのが”CGF再生療法”です。
【治療による傷の止血と治癒促進】
CGFは多くの治療の中で活用することができます。親知らずを含めた抜歯や歯周外科などの際、手術部位の自然治癒を促進させて痛みを軽減する効果があります。血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)や骨粗鬆症の薬を服用されている方でもより安全に外科処置を行うことができます。
【骨増生とインプラント治療】
顎の骨が少なくそのままではインプラントができない患者様にはCGF再生療法を用いることでインプラント手術を可能にすることができます。患者様の状態により骨増生とインプラント埋入を同時に行うことも可能です。
- 術後の痛みが少なくなる
- 骨の吸収が防げる
- 傷の治りが早い
手術前に患者さんの血液を採取し、CGF(完全自己血液由来フィブリンゲル)を作ります。
このCGFは、他の骨補填剤と違って、何より完全自己血液なので感染症についても安心度が高い治療法です。
遠心分離機「メディフュージ」を使用し、CGFを作製します。
13分間の遠心分離により、赤血球が分離されるとともに成長因子や血小板を多く含むCGFが形成されます。
CGFの使用法は骨を増やしたい場所に、骨充填剤(人工骨)と混ぜて使用することで、傷の治りを早くします。
また、骨誘導再生法(GBR)を行う際の、骨造成を誘導するための膜として使用する。